情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
同音誤字は文章の内容把握にどう影響するのか
著者
  • 山口 雄史(北陸先端大)
  • 西本 一志(北陸先端大)
アブストラクト
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現代社会において,人々が記憶すべき文章情報は膨大であり,機械の取扱説明書や法律,教科書,規則,会員規約などが挙げられる.しかし,これらの情報は多くの人々にとって興味を引かない内容であるため,重要性に関わらず記憶することが容易ではない.その結果,情報の正確な理解や遵守に支障をきたし,社会全体の効率性や安全性に影響を及ぼす可能性がある.本研究では,文章中に正しく読めるが誤った漢字である「同音誤字(例:我苦紋=学問)」を含めることで,読み手が文章の内容や出てくる単語をより効果的に記憶できるのではないかという仮説を立てている.本稿では,この仮説を検証するための初期的な実証実験として,被験者に同音誤字を含む文章を提示し,その後に内容理解テストおよび同音誤字の記憶テストを実施した結果について報告する.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
3P-79
ページ
1359-1362
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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