情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
旋律の歌唱可能性の定量化に向けた 歌唱の正確さの一分析
著者
  • 川原 未波(日大)
  • 北原 鉄朗(日大)
アブストラクト
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本研究は, AI技術を用いた歌唱旋律自動生成において, 人間が「歌いやすい」旋律を生成する基盤構築を目的とする. 本稿では発声の音高における歌唱の正確さに影響を与える要素を解析していく. 実験では, 異なる音の跳躍やBPM(Beats Per Minute), 歌詞の組み合わせによる18種類の旋律を用い, 100名の参加者に歌唱実験を行なった. そして, その録音データをpYINアルゴリズムで分析し, 二乗平均平方根誤差(Root Mean Square Error, RMSE)を用いて音高の一致率を評価した. 結果として, 跳躍パターンがRMSEに影響を与える一方で, BPMの変化による影響は限定的であることが示された. ただし, 慣れが精度に関与している可能性がある. 今後は特に影響が大きい音の跳躍パターンを中心に見つつ, 歌詞やリズムが歌唱の正確さに及ぼす影響も含めたさらなる分析が必要である.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
3P-83
ページ
1379-1382
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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