情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
ロボットと遊ぼう!-ロボットとの関係性構築における「生成としての遊び」の役割と遊び場の設計
著者
  • 市倉 愛子(東大)
  • 澤田 智佳(東大)
  • 岡田 慧(東大)
アブストラクト
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人は遊びを通じて他者や対象物との距離を縮めるが,ロボットとも遊ぶことで友好的な関係を築け る.山田(1994)は,遊びを「既製品としての遊び」と「生成としての遊び」に分類し,後者は楽しさや自 発性が重要とした.従来のロボット実験は遊び方が事前に規定されることが多いが,筆者らはロボットと の関係親密化には後者が有効であると考え,ロボットと人が自発的かつ自由に遊べる遊び場の構築を目指 した.菊川(2012)が提唱する遊び場空間における開放性,自発性,日常性を基に,日本とカナダでペイ ンティングの実践し,ロボットとの間に形成される絆を確認した.しかし,数日の実施では遊び場の日常 性が欠けていたため,コミュニティとしての長期的な関係性の発展が課題となった.ロボットが多様な遊 びに対応できることと,遊び場空間の持続性が,ロボットとの関係発展に不可欠であることが示唆された.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
INT25005
ページ
41-49
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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