文献情報
タイトル | |
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頭部装着型ディスプレイのための歩行時着地衝撃を考慮した動的フォント変化手法 | |
著者 | |
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アブストラクト | |
![]() 近年,さまざまな頭部装着型ディスプレイ (HMD: Head Mounted Display) が開発・発売されており,装着型ディスプレイで表示するためのさまざまな提示情報が作成されている.文字表示に使われるフォントに着目すると,アプリケーションデザイナは伝えたい雰囲気やこだわりをもとに使用したいフォントを選ぶことになるが,その読みやすさに関しても考慮する必要がある.一方で,著者らの先行研究により,HMD を利用している場合は各フォントの見やすさが状況に応じて動的に変化することがわかっている.例えば歩行中に単眼 HMD を装着しているような場合,着地の瞬間に衝撃で目とディスプレイの相対位置関係が上下に振動するため,横棒が細い明朝体などのフォントは見づらくなる.そこで本研究では,着地の瞬間にのみ着地衝撃に強いフォントに切り替えたり,マスキングパターンを表示して着地時に文字を読ませないようにすることで,歩行時の文字の読みにくさを軽減する手法を提案する.提案方式を可読性と精神的負荷の観点から評価した結果,HMD の振動時に揺れに強いフォントに動的に切り替えることで,文字の読みにくさと精神的負荷が軽減されることがわかった.また,着地時にマスキングパターンを表示し,HMD 振動中に視覚マスキングを行った場合,可読性や精神的負荷は改善しなかった. |
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雑誌名 | |
インタラクション2025論文集 © 2025 情報処理学会 |
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論文ID | |
INT25020 | |
ページ | |
177-183 | |
発行日 | |
2025年2月23日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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