メッセージ
大会委員長からのメッセージ
「インタラクション2013」は,インタラクション・シリーズの第17回目となります.記念すべき第1回は1997年に開催され,私は当時,博士後期課程の学生で,一運営委員としてローカルアレンジメントをお手伝いさせて頂きました。幅広い分野からの研究者が包括的に集えるCross Culturalな「インタラクションの場」を提供するシンポジウムとすべく,委員の皆々が様々な想いとアイディアを持って議論を交わしながら開催にこぎ着けたことを,昨日のように思い出します.
あれから早17年,当初は300名にも満たなかった参加者は,今や700名にも迫り,国内で最大のインタラクション研究者の集いの場となりました.集まり散じて人は違えど,このように年々盛り上がりとインタラクション・コミュニティの広がりを提供し続けているのは,質の高い一般講演発表と,研究者どうしがface to faceで議論を交わす場を提供するインタラクティブ発表,そして何よりも,広い分野からの参加者が様々なアイディアを発信し交流できる自由な雰囲気を,このインタラクション・シンポジウムが持っているからではないかと思っています.本年のインタラクション2013においても,研究者の英知と想像力の成果を確実に受け止め,広く情報発信し,新たなインタラクションを生み出すべく,そして参加者の皆様が心底楽しみ,満足を得られるようなシンポジウムとして運営していきたいと,強く考えています.
インタラクション2013の開催にあたっては,日本科学未来館をはじめ,多くの協賛学会ならびに企業様のご協力を頂いております.この場を借りて,深くお礼を申し上げます.シンポジウムの開催に向け,運営委員・プログラム委員が一丸となって準備を進めていますが,これまで以上の成功のためには,何よりこのシンポジウムにてご発表頂く研究者の皆様,そして学会にご参加頂き活発なご義論を頂く皆様のご協力が不可欠です.インタラクション・シリーズがこれからも永きにわたってフレッシュな発展を続けるために,皆々様の工夫を凝らした研究成果の投稿,インタラクション2013当日の積極的なご参加,周囲のご関係の方々への紹介等,様々な形での本シンポジウムとインタラクション・コミュニティへのご協力を,どうぞよろしくお願い致します.
インタラクション2013 大会委員長
澤田 秀之
プログラム委員長からのメッセージ
この何年か,インタラクションは毎年改革を繰り返し,よりよい会議のあり方を模索してきました.特に昨年度は,宮下委員長のもと査読者指名制度やインタラクティブ発表6ページ化などのすばらしい取り組みが行われました.
私自身は,会議の運営に関して「こうすべきである!」という強い意思はもっていません.さまざまなルールはそれによって得をする人,損をする人,好む人,好まない人を生み出すため正解はありません.本年度の私の役割は,ここ数年の制度の移り変わりを吟味し,継続的にルールとして運営できるような基盤作りをすることだと思っています.できるだけたくさんの人々にとって嬉しく,かつ学術会議としての意義が高くなるようなルール設定をしたいと考えました.
一般講演発表では昨年度に引き続き,査読者指名制度およびそのための委員情報一覧の公開を行います.査読のマッチングは査読付き会議にとっての永遠の検討課題ですが,インタラクションにおいては査読者指名制度の効果は大きいと判断しました.各委員が書いた「どのような論文に期待するか」を熟読いただき,ぜひ制度を活用してください.
インタラクティブ発表に関しては,昨年度6ページ化していましたが,やはり短ページでの投稿を望む声が多いこと,必要十分な内容を記述するためのページ数は多様であるとの考えから,2~6ページと柔軟に設定しました.厳密な査読は行わず,フォーマット異常や内容の会議との乖離などのスクリーニングのみを行いますので,無理矢理ページ数をのばすといったことはせず,内容を正確に伝えられるだけの原稿をきっちりと記述してご投稿ください.短いがキレのある論文,データや詳細な議論があるまとまった論文,どちらも大歓迎です.
例年通り,優れた論文は論文誌に推薦します.「インタラクションで発表される論文はさすがに面白い」と今回も言われるように,そしてこの会議全体を成功させるために,皆様の積極的なご投稿を期待します!
インタラクション2013 プログラム委員長
寺田 努