情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
チャットボットの音声の違いが自身の自己開示に与える影響の調査
著者
  • 茂木 大和(京大)
  • 赤堀 渉(京大/NTT社会情報研)
  • 山下 直美(京大/NTTコミュニケーション科学基礎研)
アブストラクト
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自己開示はストレス軽減など,多くの心理的利益をもたらすことが知られている.特に,他者よりもチャットボットを相手にした方が自己開示が容易であることが報告されており,その促進を目的とした研究が進められている.しかし,音声を用いたチャットボットの利用が急速に広がる一方で,音声の特性が自己開示に与える影響は十分に解明されていない.本研究では,チャットボットが使用する音声の種類(対話者本人,対話者の友人・親族,他人の声)がユーザのチャットボットに対する印象や自己開示の度合いに与える影響を調査した.14日間にわたるユーザ実験のデータを,声の主を理解できた26名分分析した結果,対話者本人の声を使用するチャットボットが,対話を重ねるごとに最も魅力的で親しみやすいと評価され,最も自己開示を促進することが明らかになった.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
2P-95
ページ
1001-1006
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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